家庭問題や学校での友人関係など、自殺に至る理由はさまざま(写真はイメージです)(撮影:今井康一)

1月、2018年の全国の自殺者数は2万598人だったと警察庁が発表した(速報値)。前年比723人減と9年連続の減少であり、1973年の統計開始以来最少だという。

速報値の詳細は発表されていない。しかし、全体の自殺者数は減少を続けているものの、増加している層がある。子どもだ。

日本全国の学校で17年度に自殺が確認された小学生や中学生、高校生は250人と、過去30年間で最多だったことが文部科学省の調査で明らかとなっている。内訳は小学校6人、中学校84人、高等学校160人だった。

子どもの自殺と聞けば、新学期の始まる9月1日を思い起こす人が多いのではないだろうか。実際に、9月1日は子どもの自殺者数が最も多いことで知られており、例年その前後には子どもの自殺に関する報道が見られる。

しかし、自殺はさまざまな社会問題が最も深刻化した末に起きるのが現実だ。自殺という行為に注目が集まりがちだが、当事者が追い込まれてしまうプロセスにこそ目を向ける必要がある。