街の名で「三田」といえば、東京では多くの人が港区の「みた」を指すが、関西人にとっては兵庫県「さんだ」市である。

兵庫県三田市は県南東部に位置する面積約210平方キロメートルの街である。南で神戸市、東で宝塚市と猪名川町、西で加東市と三木市、そして北で篠山(ささやま)市と接する。歴史は古く、数万年前の旧石器時代から人が住んでいたとされ、農業を中心とした生活が営まれてきた。

この街が関西地方で俄然、脚光を浴びたきっかけは、1981年に入居が開始された「北摂三田ニュータウン」の開発だった。先行した東京・多摩、大阪・千里などのニュータウンの経験と反省を生かして開発された。面積は1200ヘクタールに及び、ニュータウン全体が「フラワータウン」「ウッディタウン」「カルチャータウン」「テクノパーク」の4エリアに分けられた。一気に開発を行わず、期を分けて長期間にわたって分譲するなどの工夫が施された。