(撮影:尾形文繁)

ピーター・ティールは1967年、西ドイツのフランクフルトに生まれ、1歳のときに米国のオハイオ州クリーブランドに移住する。父親のクラウスは化学技術者から鉱山技術者となった。父親の仕事の関係で一家はアフリカのナミビアにいたこともあるが、77年に米国のカリフォルニア州サンマテオ郡フォスターシティーに居を構えた。

少年時代のティールは、チェスとSF小説に熱中する。チェスは相当の腕前だったようだ。SF小説はとくにアイザック・アシモフとロバート・ハインラインのファンであった。J・R・R・トールキンの『ロード・オブ・ザ・リングス』は10回も読み、後年自分の起業した会社6つにトールキンの物語から名前をつけたほどの愛読者だ。

学校の成績は優秀でとくに数学の成績がよかった。サンマテオ高校時代には『肩をすくめるアトラス』で知られるアイン・ランドの小説に傾倒する、どちらかといえば保守的な思考の持ち主だった。