2019年1月に島根県隠岐の島町の海岸に漂着した北朝鮮の漁船(時事)

北朝鮮の「幽霊船」が日本海沿岸に頻繁に流れ着くようになった。主に乗組員が逃れた後の木造船だが、遺体や餓死寸前の漁師が乗っていることもある。

漂着が増えた理由としては、北朝鮮政府の関与が取り沙汰されることが多い。曰(いわ)く、外貨を稼ぎたい政府が漁獲量拡大のため、漁師に遠出を命じているというのだ。

しかし、現実はもっと複雑だ。北朝鮮は確かに全体主義国家だが、ここでは政府の関与は二次的なものにすぎない。むしろ政府が導入を進めた市場原理のほうが、直接の引き金になっている。