ぬま・たけし●北見工業大学卒、1981年トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。2011年常務理事、12年常務役員、16年トヨタ紡織副社長、18年4月から現職。60歳。(撮影:今井康一)

快適な時間と空間を提案 ARやVRの技術も活用

車が自動運転になってシートの向きなどが自由になると、車室空間の付加価値がこれまでとは変わっていく。シートや内装の競争力を一段とつければ、かなり大きなビジネスチャンスになる。当社が今、提案しているのが「クオリティ・オブ・タイム・アンド・スペース」。モビリティの中で乗員が快適に過ごせる時間や空間の提供だ。 

1月に開催された(世界最大のエレクトロニクスショーの)米CESに初出展し、こうした車室空間モデルを示した。ボディ側に付いているシートベルトやエアバッグ、エアコンなど多くが、将来はシート側に変わる。センサーやアルゴリズムを活用することで状況に応じて五感を刺激し、移動中の車内をより快適にしていく。

──単独で展開するのは大変ではないでしょうか。