満員電車内で身動きできないストレスを金銭換算すると年間1200億円──。経路探索サービス会社のナビタイムジャパンがこんな試算を行った。同社は経路探索アプリの利用状況などから首都圏すべての電車利用者の行動をシミュレーションし、混雑を避けるため余計に払ってもよいと考える金額は1日往復100円と推計。その数字に首都圏で満員電車に乗っている人(500万人と仮定)、年間の通勤日数(平日240日)を乗じた。

身動きができない状態は混雑率250%(AP/アフロ)

さらに同社は、「車内で身動きできれば行えたはずの読書やスマホゲームについての消費額や、スマホを通じて触れたはずの広告の費用も損失として数え上げることができるかもしれない」とする。

国土交通省は東京圏における個別路線の混雑率を180%以下にすることを目指すが、東京メトロ東西線の199%を筆頭に11路線が混雑率180%を超えている。

混雑率180%とは、「折り畳めば新聞を何とか読める程度の混雑」と、同省は定義する。だが、混雑率180%台の路線では、新聞・雑誌どころかスマホを扱うことすら難しいと実感している利用者が多いはずだ。