2月下旬に予定されている米朝首脳会談で現在の膠着状態から抜け出せるか(代表撮影/ロイター/アフロ)

米トランプ政権は2回目の米朝首脳会談に向けて詰めの作業を行っている。では、現在の膠着状態を破り、交渉を前に進めるにはどうすればいいのか。

北朝鮮は非核化を前進させる条件として、朝鮮戦争の終戦宣言を要求している。一方の米国は昨年10月、終戦宣言を「最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)」の後に来る「最終状態」と位置づけ、強硬路線に回帰した。

確かにこのような強硬路線は米ワシントンでは受けがいい。だが米朝が互いに一歩も譲らなければ、再び首脳会談を行っても状況は打開できないだろう。突破口を開くには終戦宣言に応じる必要がある。

米メディア「Vox」の昨年8月の報道によれば、シンガポールで行われた昨年6月の米朝首脳会談でトランプ米大統領は「会談後すぐに終戦宣言に署名する」と金正恩(キムジョンウン)委員長に口約束していたとされる。これが事実なら、金委員長が合意済みと考えている譲歩を棚上げにしているのは米国ということになり、これが原因で非核化交渉がもつれた可能性がある。