有料会員限定

改憲断念なら安倍退陣も 消えない衆参同日選論

✎ 1〜 ✎ 199 ✎ 200 ✎ 201 ✎ 最新
拡大
縮小

安倍首相にとって最大の悲願は改憲。発議要件確保を狙い、衆参同日選に打って出るか。

ダボス会議に出席した安倍首相。頭の中では衆議院解散・総選挙を本気で考えているかもしれない(AP/アフロ)

1月28日、通常国会が開会となり、自民党にとって「苦戦の年」といわれる亥年の政治が本格的に開幕した。12年に1度、亥年に統一地方選挙と参議院選挙が重なる。自民党は過去2回、参院選で振るわず、前回の2007年は第1次安倍晋三内閣で大敗を喫した。2度目の安倍自民党は現在、衆参選挙5連勝中だが、12年前の雪辱を果たせるかどうか。

参院選の年の通常国会(会期150日)は、選挙との関係で「延長なし」が通例だ。その場合、6月26日が会期末で、参院選は公職選挙法32条2項によって7月20〜26日のどの日かになる。日曜日は1回だけで、投票日は21日でほぼ決まりとみられている。

昨年暮れ、参院選の7月上旬実施説も取り沙汰された。だが、統一地方選(4月7日と21日)との間隔を3カ月以上に、と望む公明党に、首相官邸と自民党が配慮して、「7月21日の参院選」が固まったという見方が有力である。

今年前半の国内政治は、「亥年の参院選」を軸にした展開となるが、安倍首相は1月28日の国会での施政方針演説で「少子高齢化の克服と全世代型の社会保障制度の構築」を唱え、安定財源の確保のために、10月1日実施予定の消費税率引き上げに理解を求めた。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内