朝鮮半島情勢に疎い筆者にとって、ダイヤモンド・オンラインの「韓国ウォッチ」は、愛読・必読コラムの一つである。元駐韓大使・武藤正敏氏の豊富な実務経験を生かした言説が鋭い。透徹した洞察と識見にはかねて感服しきり、小欄の構想・起草にあたっても、たえず参照してきた。

本誌に連載しながら、このようにしばしば他誌の記事を引くことがあって、はからずも営業妨害になりかねない。あまり褒めてばかりだと本誌にもいささか悪いので、今回は少しだけ抵抗(?)を試みたい。

日本人には正論だが…

昨年11月1日付の「徴用工判決」に関する記事である(https://diamond.jp/articles/-/184010)。あいかわらず大いに参照した論説ながら、このたびは少し違和感が残った。当初なぜそう感じたのか、よくわからなかったものの、小欄第101回を書いたうえで、あらためて読みなおすと、ようやく腑に落ちたような気がする。

どうも理由は、末尾のこのくだりにあるらしい。