日本は今年、国際捕鯨委員会(IWC)から脱退し、商業捕鯨を再開する。安倍晋三政権によれば、鯨肉を食べることは日本の重要な文化だそうだが、現実に鯨肉を口にする日本人の数は過去50年で大幅に減っている。

つまり安倍政権がIWC脱退を決めたのは、捕鯨が目的ではない。外国からあれこれ口出しされることに腹を立てている右派を喜ばせるのが狙いだ。クジラを政治利用する今回の動きは、日本版の自国第一主義にほかならない。米国第一を掲げる本家本元のトランプ米大統領は、日本がIWCから脱退しても屁とも思わないだろう。だが日本の国際イメージは傷ついた。

安倍首相はごりごりの愛国主義者だ。しかし祖父の岸信介元首相と同じく、米国との複雑な関係に悩まされている。岸氏はA級戦犯の容疑者として逮捕されながら、その後は反共産主義を掲げ米国の忠実な協力者になった。