鈴木雅明氏がタクトを振る(©️K. Miura)

ベートーヴェンの「第九」は年末の風物詩、と思われがちなクラシックシーンにおいて、意表を突くのが、1月に開催されるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の『ベートーヴェン《第九》』公演である。

東京オペラシティ コンサートホール・タケミツメモリアルで行われるこのコンサートが、年末ではなく1月も終わろうとする24日に開催されると聞くと不思議な気がするかもしれない。

そもそも第九が年末に集中して演奏されるのは日本独特の風習だ。これは、戦後の混乱期にオーケストラの年越し費用を稼ぐため、現NHK交響楽団が、聴衆の集まる第九を演奏し始めたのがきっかけだといわれている。