連載初回である前回は、これまでマーケティングが「神話」であったことを、2つの側面から解説した。1つは「科学的な検証を欠くものであった」という側面、もう1つは「業界構造に支えられ排他的であった」という側面である。

この視点は、第3〜4回で具体例とともにつまびらかにしていくが、本稿ではそれに先立ち、全50回で構成される本連載の全体構造を明らかにしておこうと思う。また、想定している読者もここで明確にしたい。

まず全体構造だが、第1〜5回までは「導入編」である。これまでのマーケティングが神話であり、それが崩壊を始めたこと。その神話はいかにして形成され、いかにして崩壊を始めたか。その全貌を概観していく。