筆者の堺屋氏は2月8日 午後8時19分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去しました。享年83。本連載「堺屋太一の人類発明史」は50回の全体構想を練った上でスタートをしたものですが、未完のまま終わりました。堺屋氏が最後に手がけた壮大なスケールの本連載を幅広い皆さまに読んでいただけるよう、無料開放させていただきます。謹んで堺屋氏のご冥福をお祈りします。(編集部)

 

人類の遠い祖先が、アフリカ中南部の森林地帯で発生した(人類発生一源説)として、それがいつ頃のことかについては諸説がある。ある者は「100万年以上前」と言い、ある者は「10万年ほど前」と言う。この一事でさえ、10倍もの差があるのだ。

実は、この点に関して、20世紀に日本の考古学界を騒がす事態があった。

日本列島の東北部で考古学的遺跡が次々と発掘され、数万年以上も前の太古の石器が続々と発掘され出したのだ。