世界中に散らばった100万台の業務用空調機をクラウドにつなげる──。そんな壮大な計画を描くのが、空調機最大手メーカーのダイキン工業だ。

2020年の立ち上げを目指すのが、世界中の空調機データ活用基盤「ダイキン・グローバル・プラットフォーム」。AWSを用いてデータを吸い上げ、新サービス開発に生かす。「ここ10年ほど、機器を売るだけでなく、ソリューションビジネスをいかに広げるかを考えてきた」。同社テクノロジー・イノベーションセンターの都島良久副センター長はそう語る。

異常を検知した際、まずは遠隔で初期対応を行う、故障のおそれのある箇所や時期をAIで予測する、といったことなどを想定している。顧客の利用状況を基に、省エネにつながる制御システムを提案することも可能になる。

空調のデータは社内だけのものとしない。ビル設備やセキュリティなど、オフィスビル空間に関わるさまざまな企業にAWS上のデータを使ってもらう仕組みも別途整備し、新たなビジネスを促す。

AWSを選んだ決め手は、世界中にユーザーがいること。ダイキンの売上高の8割は海外。地域によって空調の仕組みやニーズもさまざまだ。そのため、サービスの開発は地域ごとに行う。AWSを扱えるエンジニアが各地にいれば、今後採用も進めやすいと判断した。