2度目の米朝首脳会談で、具体案が議論・実行されなければ事態は動かない(Getty Images)

2度目の米朝首脳会談をめぐって、さまざまな駆け引きが行われている。だが次の重要問題から逃れることはできない。米朝は互いにどんな譲歩を差し出すつもりがあるのか、ということだ。

米朝の間で首脳会談が行われるのは好ましいことだが、準備不足のまま臨めば、後々米国は後悔することになろう。トランプ米大統領は自身のディールの才にうぬぼれており、米国が将来に禍根を残す危険性は膨れ上がっている。

米国は昨年6月にシンガポールで行われた米朝首脳会談に準備不足のまま臨み、深刻な過ちを2つ犯した。1つ目は非核化と米朝関係の改善を結び付けてしまったこと。米朝関係の改善とは、制裁緩和の婉曲表現にほかならない。2つ目は非核化の履行について具体的な内容とその検証プロセスをまったく明らかにしなかったことだ。

おかげで2018年後半の大半が無駄になった。米国が犯した過ちを修正するのに相当な手間を取られることになったからである。