「Carnets de voyage──ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ものがたり)」(ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019提供)

ウィーン楽友協会から生中継された元旦恒例「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート」の華やかなステージとともに、2019年のクラシック界も開幕だ。というわけで、連載スタートとなる今回は、今年の注目クラシックシーンをご紹介したい。

クララという先駆者

まずは、今年の顔であるメモリアル作曲家においては、オッフェンバック(生誕200年)やベルリオーズ(没後150年)の名前が挙がるが、昨年のドビュッシーの没後100年やレナード・バーンスタインの生誕100年のようには盛り上がりそうもないところがやや寂しい。

そんな中で注目したいのが、生誕200年を迎えるクララ・シューマン(1819~96)だ。