(imagechina/アフロ)

ジャック・マー(馬雲)は、1964年、浙江省杭州市に生まれた。祖父は国民党政府時代に一位保長という隣組制度の長を務めたことがあり、一家は文化大革命中、猛烈な差別を受けた。マー自身も級友たちから激しいいじめを受け、けんかっ早い少年になった。

そんな少年の転機となったのは、ある外国人との出会いだった。80年、オーストラリア・中国友好協会の企画したツアーでケン・モーレイ一家が杭州を訪問。15歳のマーは、息子のデイビッドと親しくなった。2人の間で数年文通が続いたが、これは単なる文通ではなかった。ケンが添削をしてマーの英語力を鍛えたのである。マーは英語に夢中になった。

ただし学力には難があり大学入学試験に何度も落第してしまう。何とか杭州師範学院に滑り込んだものの、生活費の捻出が苦しくアルバイトを続ける必要があった。それでも足りずモーレイ家からも経済的な援助を受けた。