人類の歴史はわずかに数万年、35億年にも及ぶ地球の生命の歴史に比べれば「ごく最近生まれた生物」である。

それがたちまちにして地球上にはびこり、80億人近くまで数を増やし、地球上の各所を改造し、自らに都合のよいように作り変えている。

人類なる生物がそれほどまでに成功したのは、数万年間の技術的社会的言語的な進歩・改善があったからだ。それをこの連載では「いくつかの時代」に分け、各時代の「重大な発見・発明」を並べてみたい。

近現代には、少数の天才や研究組織によって発見・発明された技術や制度も多いが、太古においては大勢の人々が少しずつ進歩させ、長い間に広く普及したものが多い。また、「一つのことが起こったから次のことが生じた」と推定される連関性のある事柄も多い。

そんなことに注意しながら、「サル」を「文明人」にした発見・発明を選んでみた。