2019年の新年の辞で「これ以上核兵器の製造、実験、使用、拡散などをしない」と明言したが…(EPA=時事)

北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)が2018年12月下旬に爆弾のような声明を流した。朝鮮半島と周辺地域から米国の軍事力と核の傘がなくならない限り北朝鮮は核を放棄することはないとするもので、非核化の望みに冷や水を浴びせた格好になる。

同声明ははっきりと述べている。「朝鮮半島という言葉には北朝鮮だけでなく、米国の核兵器および侵攻軍が配備されている韓国の領土も含まれる」。

北朝鮮の非核化に甘い望みを抱いてきた人たちは衝撃を受けているかもしれない。だが客観的にいって、これは驚くような声明ではない。北朝鮮が核を放棄する考えをほのめかしたことなど、これまでに一度もなかったからだ。

17年に北朝鮮は二重の脅威にさらされていた。トランプ米大統領が軍事行動に踏み切らんばかりの勢いだっただけではない。中国までもが米国に協力し、以前なら考えられなかったような厳しい制裁を加えるようになっていた。