日本の生産性向上に長年取り組んできたのが、日本生産性本部。1955年に設立され、調査研究や企業のコンサルティングなどを手掛けてきた。会長を務める茂木友三郎氏に生産性を引き上げるための要諦を聞いた。

もぎ・ゆうざぶろう●1935年生まれ。慶応大学法学部卒業。58年キッコーマン入社、95年社長などを経て2011年から名誉会長。14年日本生産性本部会長就任。(撮影:今井康一)

──生産性を高めるには何が必要でしょうか。

付加価値を大きくすることと、労働時間を減らすなどの効率化の両方を進める必要がある。効率化には限界がある一方で、高付加価値化にはない。だから付加価値を大きくする努力が今まで以上に必要だ。

ではどうすればいいか。答えは需要をつくり出すことだ。ドラッカー(経営学者)は「企業の重要な役割の一つは、人々の欲求を有効需要に変えること」と言っている。需要を創造すれば、付加価値が高まり、GDP(国内総生産)が増え、生産性が高まるという図式だ。キッコーマンは米国に行って新しい需要をつくり出した。

発想を変えれば需要は生み出せる

──少子高齢化が進む国内市場は厳しい?