「タリフマン(関税野郎)」を名乗るトランプ米大統領に、ここでクイズ──。トランプ氏は貿易によって米国の雇用がめちゃくちゃにされたと言い張っているが、米国の失業率は平時としては70年ぶりの低水準にある。原油を除く米国の貿易赤字は過去最大となっているのに、失業率が低下し続けているのはなぜか。

トランプ氏には理解できないかもしれないが、貿易赤字が膨らむ一方で雇用が改善するのは異常なことでも何でもない。むしろ米国にとっては普通だ。景気が上向けば、雇用と輸入はどちらも増える。企業が採用を増やし賃金を上げれば、消費は増え、服やスマートフォンなどの輸入が増える。需要の増加に応えようと企業が投資を増やせば、各種設備の輸入も増える。ちなみに、米国の輸入の大部分は企業が使う設備や資材だ。