株価が荒れ、業績悪化が目立った2018年の証券業界。仮想通貨やその基幹技術ブロックチェーンをめぐる種まきも本格化した。「第2の創業」を掲げるマネックスグループの松本大社長に話を聞いた。

ネット証券は誕生後に大きな進化がない

まつもと・おおき●ゴールドマン・サックス証券などを経て、99年マネックス・ビーンズ証券を創業。2013年から現職。(撮影:今井康一)

平成という時代、資本市場や証券業界ではあらゆることが起きた。米国の金融機関は、S&L危機とリーマンショックで2回潰れたし、中南米やロシア、韓国、東南アジアで経済破綻があった。デリバティブ(金融派生商品)も平成の初頭に出てきて、その行き過ぎによりリーマンショックを招いた。30年国債や超長期国債が登場したのも平成だ。

平成10年(1998年)ごろにネットが広がり、そこにわれわれオンライン証券業者が登場した。今考えると、当時はスマホはもちろん、写メールもない。固定ネットの常時接続などなく、創業当時はお客さんを毎秒9600ビットのモデムでつなげていた。