2019年は安倍晋三首相にとって悲願の憲法改正に向けて、文字どおり「待ったなし」の1年となる。

安倍首相は憲法9条に自衛隊を明記する改正を行い、20年に改正憲法を施行することを目標にしている。しかし自民党は18年に国会の憲法審査会に改正案を提示することができなかった。安倍首相にとって、これ以上の遅れは許されない状況だ。

「日本だけが戦後、憲法を改正、修正してこなかった。各国はよりよい理想を目指して、改正、修正をしてきている。わが国は本当に国民主権の国なのか、民主主義の国なのか、立憲主義の国なのか。皆さんとともに新しい歴史をつくっていく」

12月5日、国会近くで開かれた改憲派団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の全国大会であいさつに立った自民党の下村博文・憲法改正推進本部長は声を張り上げた。だが、そこににじみ出ていたのは改憲への意気込みではなく、安倍首相側の焦りだった。

自民党の会合であいさつする下村博文・自民党憲法改正推進本部長(毎日新聞社/アフロ)