アルゼンチンでのG20会合にあわせて行われた米中首脳会談(ロイター/アフロ)

2019年の米中貿易摩擦は激化するのか沈静化するのか。結論を先に言えば、米国の対中制裁はより深く、より拡大していくことになりそうだ。

18年12月1日に行われたトランプ米大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談。知的財産など5分野の通商問題について90日の期限を設けて協議することとし、19年1月に米国が予定していた対中輸入2000億ドル相当についての追加関税の引き上げ(10→25%)は一時猶予することで合意した。

交渉が決裂する最悪の事態は免れたものの、これは米中新冷戦における「デタント(緊張緩和)」の一局面にすぎない。

今後の米中協議では、米国側は対中強硬派として知られる通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が交渉団を率いる。首脳会談直後には、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)が米国政府の要請に基づいてカナダで逮捕されたことが明らかになり、中国側を激怒させた。