もはや会社が一生面倒を見てくれる時代は終わり、ポスト平成では個人の自律的なキャリア意識が求められる。そうした中、古い価値観に凝り固まった“オッサン化”に警鐘を鳴らすのが、コンサルタントの山口周氏だ。山口氏に納得のいくキャリア形成の手だてと心構えを聞いた。

やまぐち・しゅう●1970年生まれ。慶応大学大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て現職。近著に『劣化するオッサン社会の処方箋』。(撮影:今井康一)

──若者が“オッサン化”するリスクを著書で指摘しています。

会社でオッサンに教育されるわけだから、若手もオッサンになりがち。オッサンによるオッサンの拡大再生産プロセスだ。そうならないよう、自分がおかしいと思うことをおかしいと意見する「オピニオン」が重要だ。ある状況について批判的に考える姿勢を失うと、どんどん脳が退化し、意思のない家畜になってしまう。

勧めたいのは、毎年末に1年を振り返り、去年と比べて今の職場でどれだけいい経験をしたか、薫陶を受けられたかについて棚卸しをすること。数年経って「今の環境ではまずい」と思ったら、エグジット(転職)すればいい。

──仕事の能力を高めるために、何から学ぶのがよいのですか。