首位を独走する日本テレビ放送網の背中を他局が必死で追うが差は縮まらない──。ここ数年、民放キー局間の視聴率競争はそんな構造だった。しかし、一気に勢力図が変わろうとしている。

起爆剤となったのが、テレビ朝日の躍進だ。2018年4〜10月(正確には11月4日まで)のゴールデン帯(19〜22時)視聴率は10.3%となり、前年同期比1%増の大幅上昇。全日帯(6〜24時)も7.6%(同0.4%増)と、日テレの7.8%(同0.2%減)に迫る。10月は全日帯で日テレを抜くなど、勢いは増すばかりだ。

長年、視聴率2位のテレ朝は、ゴールデン帯の視聴率が低下傾向だった。長寿番組の「相棒」や「科捜研の女」、屈指の高視聴率を誇る「ドクターX」(18年は「リーガルV」)など、下期のドラマは強みだが、上期のドラマやバラエティ番組のテコ入れが課題だった。