訪日需要増を追い風に、好調を維持する航空業界。特に近年はLCC(格安航空会社)の拡大が目立つ。国内最大手のANAホールディングスの片野坂真哉社長に業界の展望を聞いた。

かたのざか・しんや●1955年鹿児島県生まれ。79年東京大学法学部卒業、全日本空輸に入社。人事部長などを経て2015年4月から現職。(撮影:今井康一)

──次の時代に航空業界はどのような変化を迎えるでしょうか。

グローバルな視点では、平成に形成された「アライアンス(航空連合)」の再編が想定される。これまでは同一アライアンス加盟社の間で行われることが多かった提携を、別のアライアンス加盟社と結ぶ動きが広がっているからだ。

たとえば2社以上で1社の航空機を運航する「コードシェア」だ。ANAも、2016年から異なるアライアンスに所属するベトナム航空とコードシェアを開始した。こうした提携をきっかけに、各アライアンス間でメンバーの移動が活性化するのではないか。

提携は非常に重要だ。約18年間赤字だった国際線の黒字化に貢献した「ビジネス路線」の強化に直結するからである。