平成元年(1989年)に国内7社あった鉄鋼(高炉)メーカーは現在3グループ、4社に再編・集約され、海外では日本が草創期から育成支援した中国の鉄鋼産業が、今や世界の粗鋼生産の半分を占める異形の存在となった。こうした海外勢や鉄に代わる新素材にどう立ち向かうか。新日鉄住金の進藤孝生社長に聞いた。

しんどう・こうせい●1949年生まれ。一橋大学経済学部卒業。73年旧新日本製鉄入社、2005年経営企画部長、12年新日鉄住金副社長を経て14年から現職。(撮影:梅谷秀司)

──国内鉄鋼メーカーにとって平成の30年はどんな時代でしたか。

前半は国内製造業の海外シフトを受けた“鉄冷え”に対処する合理化の時代、後半はグローバル化の時代だ。中国が台頭して世界の鉄鋼需要と生産が飛躍的に伸びた。

一方、インド出身のラクシュミ・ミタル氏による買収で2006年に巨大鉄鋼メーカーの欧州アルセロール・ミタルが誕生した。世界規模で再編が進展し、12年の当社発足(旧新日本製鉄と旧住友金属工業が統合)に至った。

──今の国内鉄鋼メーカーに共通する問題を挙げると。