EC(ネット通販)の牽引で国内の通販市場が拡大する一方、カタログによる従来型の通販市場は縮小している。大手のニッセンホールディングスや千趣会は、EC主体型への転換を進めるが苦戦が続く。そうした環境下、成長を続けるカタログ通販のベルーナ・安野清社長に好調の要因と、生き残りのカギを聞いた。

やすの・きよし●1944年埼玉県生まれ。埼玉総合職業訓練所を経て、本田技研工業入社。印鑑の訪問販売で起業。77年に友華堂(現ベルーナ)設立。不動産賃貸やホテル事業なども手掛ける。(撮影:尾形文繁)

──通販業界にとって平成はどのような時代でしたか?

変化の激しい時代だった。変化の一つ目は紙からネットへのシフトだ。二つ目はデフレが進み商品の価格が大きく下落したこと。1万円で売っていたものが3000円になったイメージ。三つ目はショッピングセンターや駅ビルが新設・整備されて業態間の競争が激しくなった。四つ目は昔に比べて商品の品質がよくなった。ZARAやファーストリテイリングなどSPA(製造小売業)型の企業に代表されるように、低コストで高品質のものを大量生産できるようになった。