国内最大のメッセンジャーアプリを手掛けるLINE。2018年は稼ぎ頭の広告事業に加え、スマートフォン決済などフィンテック事業を育成。銀行業参入も発表した。日本でもGAFAの影響力が強まる中、同社はどう戦うのか。出澤剛CEO(最高経営責任者)に聞いた。

いでざわ・たけし●1973年生まれ。96年早稲田大学卒業後、朝日生命保険入社。2001年にオン・ザ・エッヂ入社、07年ライブドア社長に就任し経営再建に従事。15年4月から現職。(撮影:今井康一)

──18年はGAFAの猛威が広く意識され始めた年でした。

ネットビジネスは構造上、一極集中が起こりやすい。事業拡大に必須の「ヒト」「データ」「カネ」は、今どんどん米中企業に集積している。しかも、彼らの影響力がいつの間にかリアルにまで広がっている。それで多くの人がGAFAの脅威を急に“自分ごと化”するようになったのだと思う。

19年も彼らテックジャイアントの影響力はさらに強くなるだろう。日本企業もその浸透圧にあらがえなくなっている。そんな状況下、欧州ではデータ保護などですでに揺り戻しが起こった。