ブランジスタが展開するスマホクレーンゲーム『神の手』はアップルの締め出しを受けた。全面再開のメドは立っていない

「審査ガイドライン適合に関する(アップルとの)合意に至らず、協議が長期化しております」。東証マザーズに上場するブランジスタは8月、そうつづった文書を公表した。

同社子会社が2016年から展開するスマートフォン向け3Dクレーンゲーム『神の手』に対し、アップルは今年7月に突然、「サービスモデルが審査ガイドラインの一部に適合せず、改善が必要」と通告した。程なくアップストア(アプリの配信ストア)における神の手の新規ダウンロード(DL)やアップデートの受け付けを停止。ブランジスタは「アップルの主張は合理性を欠く」として協議を続けているが、再開のメドは立っていない。

秋元康氏を総合プロデューサーに据える神の手は、ブランジスタにとってグループを挙げた肝いり事業だ。稼ぎ頭の電子雑誌事業で出た利益をつぎ込み、クレーンゲームの賞品調達、テレビCM放映などを実施。年内のタイ、台湾での投入も準備していた。だがアップルの対応を受け、サービス全体の方針転換を余儀なくされた。今年末までに利用者への課金を順次終了し、無料プレーのみ継続する。大々的な宣伝や海外展開も止まったままだ。

神の手関連の損失が要因となり、ブランジスタの18年9月期決算は5億円の最終赤字に沈んだ。

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