「主戦場はリアルの住空間 10億人の利用者が強み」

家電などの売り切りモデルから脱皮し、継続的な機能刷新により収益を得る事業への転換を図るパナソニック。それを実現する製品の一つが、10月末に発表した「ホームX」だ。さまざまなメーカーの家電や住宅設備をネットにつなぎ、ソフトウエアのアップデートにより機能を刷新する、いわば「家のOS(基本ソフト)」となる。独SAP出身の馬場渉氏は米シリコンバレーの拠点で開発の指揮を執る。

ばば・わたる●1977年生まれ。2000年中央大卒。01年SAPジャパン入社、15年欧州支社バイスプレジデント。17年パナソニックへ転籍、18年に現職。(撮影:田所千代美)

──GAFAがホーム領域での取り組みを強化しています。

彼らとの競合を気にする以前に、自分たちのできることをまずやるべき。人間の暮らし全体において、GAFAが覇権を握るサイバー空間での行為はごく一部だ。主戦場は、当社の本業で、残りの暮らしの大部分を占める、家や職場といったリアル空間だ。