大規模デモに直面したフランス政府は燃料税の引き上げを中止した。だが、この程度の譲歩で暴徒化したデモ隊をなだめられないことは最初からわかり切っていたことだ。黄色のベストを身に着けたデモ隊は国民の代弁者を自任する。敬うべきは敬えとの立場だが、その責任は重い。

「黄色ベスト」は何よりもまずデモを中断し、フィリップ首相との対話に応じるべきだ。ソーシャルメディアで拡散する大規模デモの呼びかけは、以前にも増して暴力的なものになっている。このような破壊路線とは決別しなければならない。死傷者が出たり、世界的遺産を持つパリが破壊されたりするのはもうたくさんだ。

デモ隊はもはやマシンと化しており、暴走を止められないというのならせめて警察と協力しデモ隊に紛れ込んだ「壊し屋」を一掃すべきだ。極右と極左の息がかかった突撃隊のことである。デモを中断するにせよ、続行するにせよ、黄色ベストの大義のためにはデモを悪用する壊し屋とはきれいさっぱり手を切るのが得策だろう。