いわさ・ひろみち●1942年生まれ。67年慶応義塾大学大学院修了後、三井不動産入社。95年取締役、97年専務取締役、98年代表取締役社長、2011年会長。(撮影:梅谷秀司)

日本の市場もグローバルスタンダードに則した改革が必要だ。米国で大いに刺激を受けた私は帰国後すぐに動き出した。

不動産は売り手一色で、買い手が一向につかなかった時代だ。取引額が大きい不動産を現物で売買しあうままでは流動性は高まらない。米国で普及している、不動産を証券化する仕組みを導入するべきだ、と各方面に説いて回り、2000年にSPC(資産流動化)法および投資信託法が改正され、日本においても不動産証券化の道が開かれた。