国会議員の下劣な品行は、日本政治の風物詩になりつつある。スキャンダルはいわずもがな、日々の言動が物議を醸すことも少なくない。

正人君子は希少だから、貴く偉いのであって、数百人もいる議員が、そろって庶民の師表として高潔有能であれ、というマスコミの要求は高きに失する。筆者はそう思いはするけれども、確かに見聞する議員の姿態に感心をしたことはない。

あらためてこんなことを書く気になったのは、ウォルター・バジョットの『イギリス憲政論』を読みなおしているからだろう。小欄第98回でも引いた政治学の古典である。

序文を寄せたアーサー・バルフォアが、この書をおもしろくないと思うヤツはバカだと書いていた。ともあれバルフォアにバカでないと認定されてうれしい。何度も引くのは、とにかく読んでおもしろいからである。

本質的に愚劣な議員