イラスト:こまつめ組

先生──マンション修繕を手掛ける工事会社は、コンサルタントをそう呼んではばからない。時には億円超えの金を差配するコンサルに、彼らは足を向けて寝られない。住民がせっせと貯めた修繕積立金はコンサルへの接待やリベートに散り、肝心の工事は手抜きだらけ。癒着の内幕を当事者たちが匿名を条件に明かした。

[参加者PROFILE]
Aさん…マンション改修工事会社と管理会社への勤務経験あり。悪質コンサルとの関係に詳しい
Bさん…元工事会社現場監督。悪質コンサルからリベートを巻き上げられた経験あり
Cさん…工事会社役員。現状に危機感を抱きつつも、変われない業界体質には半ばあきらめも

──談合はよくあること?

A:私は営業担当でしたが、ほとんどが談合がらみの案件でした。愛人宅の家賃を工事会社に肩代わりさせていた大手管理会社の役員までいましたね。コンサルは工事会社のほか、「このメーカーの材料を使え」と指示する代わりに、メーカーからもリベートを受け取っています。設計手数料の名目で、おおむね請負金の5〜10%が相場ですね。社員向け講演会の謝礼として処理したこともありました。

B:この業界にいてもう25年ほどになるけど、ほとんどの工事でリベートがあったな。大体どこのコンサルも工事会社を何社か抱き込んでいて、身内で工事を回すんだ。中にはリベートの多寡やコンサルの顔をどれだけ立てたかで工事会社をABCとランクづけして、上のランクほどおいしい工事を回すところもあるよ。

C:業界全体でも、リベートは払うのが当たり前という認識だ。それにリベートはれっきとした営業経費。税務署もリベートは営業経費として認めているから、過度な金額でなければ、問題視されない。

リベートは支払って当然 積立金はごっそりもらう

──談合はどういった手順で行われるのでしょうか。

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