先日、あるパーティに参加した。国立大学の学長と地方銀行頭取があいさつでまるで同じことを言っていたので、思わず苦笑してしまった。学長は、国の予算削減が厳しく、各地の大学が再編されようとしている。この地域に大学名を残すには、地元企業の皆様のご寄付が大切だとお願いしていた。頭取も地域の広域合併の圧力が高まっていると危機感を募らせている。合併させられると、地元との結び付きが今までのようには維持できなくなるという話だった。

今年5月、北海道の三つの国立大学が2022年に統合されると発表された。名古屋大学と岐阜大学、静岡大学と浜松医科大学の統合も検討されているという。

学長と頭取の話に共通したのは、守りの姿勢である。合併を回避してどう生きていくのかという展望はまったく見えない。反面、行政の介入を拒む姿勢は強い。透けて見えるのは、今まで自分たちが潰れるはずがないと思っていたことだ。だから、今になって慌てている。地域特性があるから、公的な役割があるから、皆さん潰れては困るでしょうという暗黙の同意を迫っているようにも感じられる。