世事に疎い大学人・浮世離れした歴史屋は、いま流行(はや)りのことばがよくわからない。いい歳になるにつれ、いよいよそんなケースが増えてきた。このたびは「中二病」という言い回しである。

あるいは筆者ひとりの、単なる世間知らずなのかもしれない。それでも何となく、聞いたことのある感覚はあって、けっこうな俗語(スラング)だと思い込んでいた。ジャーナリズムや著述で用いてもおかしくないとは、ほとんど知らなかったのである。そんなわけで、まだ違和感が残るものの、折に触れて意識するようになったためか、最近ようやく慣れてきた。

韓国は思春期にあるのか

語義は文字どおり、中学二年生くらいの思春期・情緒不安定の子女が示す、身のほどをわきまえないわがまま・自己中心的な言動というくらいのことである。成長すればやがてなくなるので、一過性の病症にたとえたわけで、とてもわかりやすい。