日本企業では管理職の男女格差は驚くほどゆっくりとしたペースでしか改善していない。なぜだろうか。

女性の社会進出が進んだことを考えれば、女性管理職はもっと大勢いてしかるべきだ。現在の25~34歳では、大卒者の男女比は男性100に対して女性は74まで上がってきている。正社員として働く女性も30年前は男性100人に対して37人しかいなかったが、今では60人になっている。

女性管理職が一人もいない会社に、その理由を尋ねてみれば、半数が次のように答える。「管理職に『必要な知識、経験、判断力』を備えた女性従業員がいない」。2012年に厚生労働省が実施した聞き取りの結果は実際、このようなものだった。そして残り4分の1の会社は、次のような理由を挙げた。「昇進に必要な社歴を満たす前に出産退職してしまう」。