(イラスト:河南好美)

CASE1|年間100万円の負担 変額保険は解約を推奨

夫婦共働きで小学生と幼稚園児の子どもがいます。同世代の一般的な家庭より世帯年収が高いこと、そして何より将来何かあったときの備えと子どもの教育のことを考えて、複数の生命保険に入っています。

加入しているのは、年金払い定期付き積立型変額保険、介護保障付き終身保険、入院保障保険、がん保険、医療保険、低払戻金型定期保険の六つです。

いずれの保険も加入時には必要性を感じ納得して入りましたが、年間で100万円を超える保険料はさすがに多いのではないかとも思っています。保険料を支払うより、貯蓄をしたほうがいいのか、アドバイスをお願いします。

質問に答える人|FPコミュニティ・カフェ代表●内藤眞弓

山田太郎さん(仮名・40)が入っている六つの保険を整理すると、下表のようになります。それぞれの契約に番号を振っていますが、ご夫婦で番号が同じであれば、同じ種類の保険です。それぞれの保障内容と加入目的を確認したうえで、継続すべきか見直すべきかを診断していきましょう。

まず①の年金払い定期付き積立型変額保険。この商品は、年金払い定期保険と変額保険を組み合わせたものです。年金払い定期保険とは、被保険者が死亡した場合、保険期間満了時の年齢まで遺族に年金が支払われるものです。

時間の経過とともに、死亡時の受取総額が少なくなっていくため、割安に死亡保障が確保できます。教育費をカバーしたいという目的にはかなっています。

山田家が入っているのは、太郎さんが死亡すれば毎年180万円の年金が、妻の花子さん(仮名・38)が死亡すれば120万円の年金が給付される内容です。

ただし留意点があります。それは、この保険のベースとなっている変額保険がメリットを帳消しにしていることです。

保険会社が花子さんに交付した資料によると、運用実績が5%の場合でも(これはかなり高い運用実績を想定しています)、契約から10年経過時の解約返戻金は約33万円。10年間の払込保険料の累計は72万円なので、運用益を差し引いても39万円が死亡保障と諸経費に消える計算です。そうとうなコスト高の運用商品なのです。

保険と運用は切り離すいいとこ取りは困難