週刊東洋経済 2018年11/24号
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「2人に1人はがんになります」。生命保険会社の営業職員にそう言われると不安になり、がん保険に加入する。「一生涯の保障が安心です」と言われて終身保険を契約。「要介護状態になったら大変だ」と介護保険に、「認知症にも備えなければ」と認知症保険に……とさまざまな不安を保険で解決しようとすると、保険料の支払額は年数十万円では利かなくなる。

保険に入りすぎた揚げ句、十分な貯蓄ができないという大きな不安を抱える。それが保険の罠だ。

日本人は今、どんどん長寿化している。現在50歳の男性の4人に1人は97歳まで生きる。思っていた以上に長生きすれば、老後資金が大きく不足するおそれが高まる。

保険会社が販売に力を入れている新商品「長寿保険」は、この不安を解消してくれるだろうか。実は、長寿保険は途中解約した場合の損が大きい。いざというときにおカネが足りず解約すると、虎の子のおカネをいっそう失う憂き目に遭いかねない。

「人生100年時代」といわれる今こそ、さらに保険を増やすのではなく、ムダな保険を見極めるべきだ。それではどれが「いらない保険」なのか。じっくり見ていこう。

生命保険のキホンのキ

[一時払い]
保険料を一括で払うこと。毎月払うのは「月払(つきばらい)」、毎年払うのは「年払(ねんばらい)」

[払済保険]
保険料の払い込みを中止して、それまで払った保険料で保険期間が同じ保険に保障内容を組み直した保険。保険金額が同じになるように組み直すのは「延長保険」

[医療保険]
入院・手術などをしたときに給付金が出る。入院給付金は日額5000円、手術給付金は5万〜20万円が一般的だが… (→詳しくは関連記事へ

[介護保険]
所定の要介護状態に該当した場合に年金や一時金が出る。保険料の払い込み開始から保険金の受け取りまでの期間が長いことから… (→詳しくは関連記事へ

[終身保険]
死亡保障が一生涯続く。相続対策に有用。まとまった額の払戻金があることから貯蓄・運用目的での提案がなされることが多いが… (→詳しくは関連記事へ

[貯蓄性保険]
学資保険や養老保険など貯蓄目的の保険。養老保険は「介護付き」「外貨建て」などバリエーションあり。「65歳になったら」など人生の節目に給付金が出るが… (→詳しくは関連記事へ

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生命保険

「2025年問題」をどう乗り越えるか

業界最大の課題は「2025年問題」。団塊の世代が後期高齢者になり、契約者が減る一方で支払いは増えていく。生き残りのカギは販売チャネル。第一生命HDは銀行窓口専用販売会社の第一フロンティア生命、通販や保険ショップで販売するネオファースト生命を設立し、チャネルを多様化。日本生命や三井生命も続く。今後、特色のある中堅生保を大手生保が飲み込む動きが見え始めるだろう。