ミャンマーの2015年の総選挙で圧勝して、実質的に政権を握ったアウンサンスーチー氏だが、その政策運営は順調とは言いがたい。「あまりに期待が大きかったがために、その失望も大きい」「テインセイン前政権ではうまくいっていたのだから、あのときに時計の針を戻したい」と、首都ヤンゴンでビジネスを行っているミャンマー人は苦々しげにつぶやく。

実は筆者も6年ぐらい前、この欄に「スーチーさんには権限も、実行力もブレーンもないのでリスク要因。逆に傀儡(かいらい)かとみられていたテインセイン大統領は意外とやり手で改革が進んでいる」と書き、読者の一部から「あんなすばらしい人物を批判するとはけしからん」とのご批判を受けた思い出がある。だが、事態は筆者の予想どおりに進んでしまっているようだ。