オドゥサン統一展望台はイムジン河と漢江の合流点を望む標高118メートルの古代の城跡にある

イムジン河の向こうは北朝鮮だった。オドゥサン統一展望台に備え付けられた望遠鏡をのぞくと、数キロ先の農村地帯にある脱穀場や、荷物を家畜に載せて引っ張る北朝鮮の住民の姿が確認できる。国の経済力をアピールするために造られたといわれる集合住宅には、伝聞どおり、人の住む気配がなかった。

南北融和の状況を反映してか、シビアな国境の緊張感は感じられない。長い間、望遠鏡を見続けて目が疲れたので一休みしようと振り返ると、スローガンが掲げられた北朝鮮の低層住宅とは対照的に、韓国側には遠くに高層住宅が連なっていた。

標高118メートルのオドゥサンは、かつて高句麗と百済が争奪を繰り返した土地である。1992年に完成した展望台には、かつて北朝鮮の家や学校の内部などの展示があったようだが、南北融和の影響か、北朝鮮の社会を暗に非難するような展示物はなくなっていた。