うちやま・としひろ●1958年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。81年に日本精工入社。経営企画本部長などを経て、2012年に取締役就任。15年6月から現職。(撮影:梅谷秀司)

営業利益率10%を維持 IT・AI企業を取り込む

昨年は収益柱である自動車部品の緩やかな成長に加え、産業機械部品も工作機械市場の過熱で押し上げられた。その結果、計画を1年ほど前倒しで売上高1兆円を達成することができた。

だが、1兆円だけが目標ではない。需要の波によっては、1兆円を切る可能性もあるし、為替変動による売上高の目減りは、どうすることもできない。何よりも重視しているのは営業利益率で10%を維持すること(2017年度は9.6%)。安定的に得られる利益を、将来を見据えた投資に回すことが重要だ。

──事業の大部分が自動車関連向けですが、業界動向についてはどのように見ていますか。

社長に就任した15年、電気自動車(EV)や自動運転に対して、日本の自動車業界は積極的ではなかった。だが、ITや人工知能(AI)の発達で、社会の変化が大きく加速した。