ゆあさ・まこと●1969年生まれ。東京大学卒業。95年からホームレスの支援活動を開始。2008年「年越し派遣村」村長、09〜12年民主党政権で内閣府参与。14年から法政大学教授。(撮影:今井康一)

政権交代を遂げたばかりの民主党政権で副総理に就いていた菅直人氏からご飯に誘われたのは、2009年10月のことだった。

「政府もこれからは君が言ってきたこと、やってきたことに取り組もうと思う。一緒にやらないか」。突然の依頼だった。返事はいったん留保してその場を後にした。

私の周囲の意見は真っ二つ。「絶好のチャンスだ」と言う人と、「政府に取り込まれるぞ」と危惧する人。ずいぶん悩んだが、やはり君がやってきたことを手伝う、と誘われてノーとは言えないな、と決意した。

10月26日、私は内閣府参与の辞令を受けた。