村田製作所|急ピッチで能力増強 真の繁忙はこれから

電気が流れる場所に多用される積層セラミックコンデンサー(MLCC)で世界シェア4割の村田製作所。業界の中でも高い利益率を誇る。

村田製作所 会長兼社長 村田恒夫(むらた・つねお)1951年生まれ。74年当社入社。ドイツや米国での駐在、営業本部長を経て2007年に社長就任。17年から現職(撮影:尾形文繁)

──自動車向けの引き合いは。

非常に強い。2017年度の売上高1兆3718億円のうち自動車向けは14.6%を占め、今後も確実に増える。とりわけMLCCやインダクターといった汎用品では、自動車の電子化率が上がるのに比例して需要拡大が期待できる。現在もMLCCは急激に需要が拡大しており、自動車のティア1(1次請け)などから「足りない」と言われている。そのため新生産棟を建設する出雲工場をはじめ、サプライチェーンを全般的に増強している状況だ。

軽薄短小の方向に進んでいたスマートフォンとは逆に、自動車向けはサイズが大きく前工程に負荷がかかる。設備投資をしないと需要拡大に応えられず、素材も値上がりしていることから、顧客に対しては仕方なく一部値上げをお願いしている。

──汎用品ではない、用途特化型の製品にも力を入れています。

車の電動化が進む中で、シリコンキャパシタなどのパワーエレクトロニクス向け製品の開発には力を入れていく。スマートフォンに使われる弱電で小さなコンデンサーではなく、静電容量が大きく高温に耐えられるフィルムコンデンサーがその代表的な製品だ。

──電子部品メーカーが担う役割が増えると、自動車メーカーとの関係も変わってくるのでしょうか。

アクセスランキング バックナンバー一覧 TOP