ヤフー、「カリスマ創業者」なき組織の戦い方 第2回 ソフトバンクとの協業が加速する本当の理由

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今年6月に社長に就任した川邊健太郎氏(右)と、前社長の宮坂学氏(左)(撮影:今井康一)

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経営陣の若返りに、成長投資の加速――。国内ネット業界の先頭を行くヤフーは今、大きな変革期を迎えている。川邊健太郎社長へのロングインタビュー、第2回のテーマは「組織」。業界には創業社長の強いリーダーシップで経営を引っ張る企業が多い中、そうでない「代替わり経営」のヤフーは何を強みに戦っていくのか。筆頭株主であるソフトバンクグループとの関係性はどう変化してきたのか。あらゆる方向から切り込んでいく。

「マシーンのように働く」からの脱却

──宮坂(学)前社長の経営体制になってすぐの頃、川邊さんは「ヤフーはこれまで、ある意味つまらない会社になっていた」と発言されていました。「PC向けサービスが盤石で、順調に利益成長しているものの、マシーンのように働いていた」と。今回の体制変更に至る過程でも、ヤフーはまた「つまらない会社になってきた」という感覚があったでしょうか。

つまらないかどうかはわからない。ただ、「スマホシフト」と「EC革命」を最優先にしていたので、そのほかの新しいサービスや事業を生み出せていなかった。幸い、きちんとスマホシフトができて、EC革命も順調なので、ここからはもっとチャレンジを増やす。それによってサービスイメージも、組織文化も活性化させていきたいという思いを持っている。

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