中間選挙の応援演説をするトランプ大統領。結果によっては、国内外に新たな火種が生まれかねない(AFP/アフロ)

2018年11月6日、米国では中間選挙の投開票が行われる。特に下院ではドナルド・トランプ大統領を擁する共和党の議席減が予想されており、多数党の交代すら視野に入る。トランプ大統領は1期4年の任期の折り返し点で、有権者から手厳しい「中間評価」を下されかねない状況にある。

選挙結果もさることながら、気になるのは選挙後の米国の行方である。飽くことのない保護主義をはじめとして、米国第一主義を貫くトランプ大統領の政策運営は、世界経済の大きな懸念材料となってきた。中間選挙での苦戦がトランプ大統領の軌道修正につながるとすれば、必ずしも悪い話ではない。

もっとも、楽観は禁物である。中間選挙で民主党が躍進した場合には、三つの点で世界経済に対するリスクが高まり、米国発の混迷が深まる可能性がある。

第一に、保護主義における大統領と議会との共鳴である。中間選挙後の議会では、トランプ大統領と民主党が、保護主義の強硬さを競い合う展開になりそうだ。