有料会員限定

ESG投資が促す企業の対応と技術革新 海洋汚染をする企業からは投資撤退

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

ESG(環境・社会・企業統治)投資の大きなうねりが、企業の海洋汚染対応に変革を促している。

今年6月、大手消費財メーカーに海洋プラスチック問題への対応を求める、国際的な機関投資家連合「Plastic Solutions Investor Alliance」(以下、連合)が発足した。これは米国のNGO(非政府組織)「As You Sow」の呼びかけで、英国のアビバ・インベスターズやオランダのロベコなど4カ国25機関が参画したもの。その運用資産総額は1兆ドル(約110兆円)を超える。

連合は声明の中で、大手消費財メーカーによる使い捨てのプラスチック容器・包装が廃棄物となり、海洋汚染の発生源の1つになっていることを問題視。企業の長期的なブランドリスクになるとして、まずはネスレ、ユニリーバ、P&G、ペプシコというグローバル企業4社に対し具体的な対策を取るよう働きかけている。

この連合を設立したAs You Sowは、株主行動を取るNGOとしても知られる。今年3月に開かれた米スターバックスの株主総会で、プラスチック製ストロー廃止に向けた計画の策定を求める株主提案を提出。最終的に否決されたものの、30%弱の高い支持率を得た。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内