創業期の企業に少額の出資をし、その企業が「ユニコーン」(評価額10億ドル以上の未上場ベンチャー)に成長して上場すれば巨額のリターンを得られるエンジェル投資。ユニコーン企業不足の日本には何が必要なのか。

エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか
エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか(ジェイソン・カラカニス 著/滑川海彦、高橋信夫 訳/日経BP社/1800円+税/365ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──エンジェル投資の際には何を心掛けていますか。

投資の対象となるスタートアップ企業は実績がほぼないか、ゼロだ。一般的な投資と比べて失敗するリスクはとても高い。だから、私が投資を検討する場合は、その企業が成功する要因は何かだけを考えるようにしている。失敗する理由は無数に挙げられるからね。

──ある意味、ばくちです。

エンジェル投資家はリスクを取る生き方だ。ただ、ギャンブルになるかどうかは、投資の仕方にもよる。私の場合、成功したエンジェル投資家を研究し尽くし、彼らを出し抜く方法を考えた。その結果、エンジェル投資家になってから6年間の実績は上々だ。約150社に計1000万ドル弱を投じ、6社がユニコーンとなった。現在の運用資産は総額1億5000万ドル以上だから、リターンは実に15倍だ。

創業者が成功しそうか 質問を重ねて見極める

──もともとIT系メディアの記者をしていました。